【一人は限界】4つの漁村を同時に立て直す“ファーストペンギン”の新たな秘策…救世主は「休眠預金」と「セカンドモンキー」?
【動画の長さ : 06:08】
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日テレNEWS2025-09-13 18:36:509964069

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漁獲量の減少や魚種の変化など、漁村が厳しい環境に置かれています。漁師のリーダーとして港を救ってきた坪内知佳さん(39)は、全国を一人で手掛けるには限界を感じていました。そこで新たな仲間と手を携え、眠った預金を活用するという挑戦を始めました。

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https://news.ntv.co.jp/category/society/8a79800f9a7b40479667b657f65b148a

■分刻みのスケジュールで全国の漁港へ

9月、福井・高浜町。

坪内さん
「今から(市場で)競り。今から私が買う」

市場での競りを終えると車へ。「三重・志摩市の現場に移動します」。GHIBLI代表の坪内さんは分刻みのスケジュールで、全国の漁港を飛び回ります。いま、4つの漁村を同時に立て直そうと奮闘しています。

20代で漁業の世界に飛び込み、漁師とぶつかりながら数々の漁港を立て直してきました。

「おっそろしい女だなっていう印象」(生マグロ仲卸業の社長)、「『イエス』か『はい』か、もう『ノー』という言葉がない」(漁師)、「悪魔がおりてきた」(別の漁師)という評です。

■ノウハウを渡して全国に広める新事業

ただ、ビジネスセンスは折り紙付き。新鮮な魚を、漁協を通さずに取引先に直送する“坪内方式”で事業を拡大。これまでは漁師のリーダーとして、窮地に立たされた港を救ってきましたが、今では新しい取り組みも。

坪内さん
「ノウハウをお渡しして、全国に広めていくっていう事業をいまやっています」

全国の漁村を一人で立て直すには限界が来ていました。「坪内知佳が一人アイコンみたいな時代がこれで終わる。終わらせたいなって思うし。“第二の坪内”“第三の坪内”…を作り増やしていくのが、今回やりたいことなんです」と話します。

■「セカンドモンキー」の水産会社社長

その一人が、三重・志摩市の水産加工会社「伊勢志摩冷凍」で社長を務める石川隆将さんです。移動中の車内で、坪内さんと話が弾みます。

坪内さん
「『僕がファーストペンギン代わります』って…」

石川さん
「違う違う違う」

坪内さん
「面接のときにおっしゃっていた。僕がやります! もう坪内さんいいです!」

石川さん
「言ってない、言ってない。セカンドモンキー。ファーストペンギンいたらセカンドモンキーっていって、2匹目の猿は踊りますからっていうので、僕踊りますっていって」

■漁師「だんだん魚が減ってくる」

志摩市の海ではいま、何が起きているのでしょうか。安乗漁港の漁師からは「だんだん魚が減ってくる感じ」「減ってる。魚の種類も変わってる」という声が聞かれました。

農林水産省によると三重県では、1984年~2023年の40年ほどで、漁獲量が約81%も減少しました。

漁師
「(とれる魚を)どういうふうにして付加価値、値段とれるようにしてもらえるか、漁師も考えないといけない。魚を鮮度いいように保つような施設があれば一番よくなると思うけど…。なかなか、それにもお金がかかる」

■「休眠預金」を活用…その仕組みは?

その解決の糸口をつかむべく坪内さんが目をつけたのが、休眠預金の活用事業です。休眠預金とは、10年以上も出し入れがなく、眠ったまま放置されている私たちの預金のこと。毎年、1300億円以上発生しているといいます。

坪内さんは、その一部を民間の公益活動に活用できる制度を使って資金を確保し、漁村の活性化を目指す4つの団体(広島・江田島市、和歌山・すさみ町、福井・高浜町、三重・志摩市)に分配。各漁村と連携しながら、立て直そうとしています。

坪内さん
「国民の皆さんの預金を利用させていただくので、透明性、きちんとご報告とかお金の管理(が必要)。会議を月に一回やる回がきょう」

使われずに眠っていた預金の一部が、4つの漁村へ。その総額は2億円以上(約15%の運営費含む)です。

■助成額は約3600万円 どう使う?

石川さんたちの伊勢志摩冷凍には約3600万円助成されることが決まりました。どう使われるのでしょうか。石川さんが「これをチャレンジさせてもらう」と案内してくれたのは、熟成室と書かれた加工場。休眠預金によって作られました。

石川さん
「魚の鮮度を保ちながら、魚のうまみを引き出すことができます。生魚だと数日で腐ってしまいますけど、僕たちが加工することでより遠くに運べる」

魚に新たな付加価値をつけることで漁師の取引の安定につなげ、漁村を救おうとしています。

■坪内さん「世の中は必ず変わる」

石川さんは「いろんな漁村でセカンドモンキーが、盛り上げる仲間が増えたら、日本全体元気になると思う」と話します。

休眠預金を使った、これまでにない浜おこしで挑戦を続ける坪内さんはこう言います。

「一人では全部変わらないし、変われない。絶対に。でも一人で一言言い始めたことが、いろんな人がやっていってくれたら、世の中ちょっとずつでも必ず変わるのかなと思うので、うれしく思っています」
(2025年9月12日放送「news zero」より)

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