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インフルエンザの感染者が全国的に急増する中、アルコール消毒に非接触の体温計、そしてアクリル板で作ったパーティション等、新型コロナが拡大したときに見かけた光景が戻ってきています。様々な方法で感染対策をする人たちを取材しました。
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https://news.ntv.co.jp/category/society/22ce3bc016ea44738a04f4a31c12707a
◇ ◇ ◇
21日、千葉・幕張メッセ。
バンキシャ!
「うわ~すごい人です。入場が始まっていますけど、とにかくものすごい人です」
バンキシャ!
「中にはこうやってコスプレで入っていく人も。完璧です」
開催されていたのは、年に一度行われる漫画誌『ジャンプ』のイベント。ウリの1つは、人気声優に間近で会えることだ。
しかし、ファンからは…。
ファン(18)
「声優さん目当てで来たんですけど、体調不良でいなくて…悲しい…めっちゃ悲しい。会いたかったんで」
斉藤壮馬さん、内田雄馬さん、小林千晃さん、人気声優3人がインフルエンザに感染。イベントへの出演を見送る事態となった。
バンキシャ!
「聞いた時はどう思った?」
ファン(20)
「もうびっくり。インフルエンザこんなに広まっているんだって、そっちのショックも大きい」
1医療機関あたりのインフルエンザの患者数をまとめたものによると、15日までの1週間で、42の都道府県が「注意報レベル」の10人超え。福岡と大分では「警報レベル」の30人を超えている。全国平均は19.06人で、前の週から倍以上に増加した。
◇
バンキシャ!が取材を進めると、まるでコロナ禍を思い出すかのような光景が。
バンキシャ!
「食べてからの…マスクですね」
21日、横浜市の居酒屋。忘年会シーズンのかき入れ時のはずが、電話をする代表の表情は硬い。
飲食店代表
「本当はもうお料理ご用意しているので、16人分で」
予約当日まで人数の調整が続いていた。
飲食店代表
「先週も人数減った?」
飲食店店長
「完全にキャンセルになった。グループ内に1人出たから」
飲食店代表
「あー」
バンキシャ!
「何が出たから?」
飲食店店長
「インフルが出たから。完全にもう今回はやめておきますと」
体調不良を理由としたキャンセルが相次ぎ、この前日には、20人の団体客が当日キャンセルになったという。コースで出すはずだったマグロの刺し身や、ローストビーフなどが余ってしまった。
飲食店代表
「キャンセル料いただくのはなかなか難しい問題で。理由が理由なので、泣くしかない」
「2023年は当日キャンセル、団体のキャンセルまではあまりなかった。ちょっと異様な気がしますね」
インフルエンザの感染拡大で、こんな人も。
バンキシャ!
「こちらの席にはマスクしているかたがいます。ご飯食べているときだけ(マスクを下げて)食べてからの…マスクですね」
コロナ禍に呼びかけられた“マスク会食”だ。
マスク会食する客
「やっぱり周りに多いので、インフルエンザとか。自分が気をつけないとと思って」
バンキシャ!
「それでも忘年会やらないと?」
マスク会食する人
「そうですね。やっぱり付き合いは大事なので。マスクしてでも」
◇
インフルエンザの流行に危機感を強めているのが、学習塾。
植田塾 植田一幸塾長
「今週、特にインフルエンザが急激にはやってきました」
「中学3年生、ここで1週間寝込んだら相当な遅れになる」
受験生にとっては大事な追い込みの時期。そこで取り出したのは…
バンキシャ!
「ずっとしまってあった?」
塾長
「はい、もう使うことがないよう祈っていたんですけど」
コロナ禍に使っていたアクリル板を“復活”。入り口には、非接触の体温計も設置した。アクリル板を使っての久しぶりの授業では、アクリル板に触れてしまい、倒れるハプニングも。
塾は、生徒たちに感染がひろがらないよう、できる限りの対策を行っていた。
◇
医療機関はいま、どういう状況なのか。21日、許可を得て、診察室にカメラを設置させてもらった。保育園に通う子どもと、その母親。
院長
「こんにちは。めっちゃつらそうじゃん」
母親
「もうぐったりで」
院長
「ありゃ、いつから熱あるんですか」
母親
「きのう朝保育園で39℃あるって言われて、40℃ありました。家では」
院長
「インフルエンザの検査します」
看護師
「お鼻こちょこちょさせてね」
待つこと、およそ10分。
院長
「インフルエンザでした」
母親
「はい」
別の女性も。
院長
「インフルエンザでした」
女性
「はい、わかりました」
伝えられたのは…
「クリスマスいっぱいまでは、ちょっと大変ですけど、できるだけお休みしていただいた方がいい期間になります」
この日検査した48人中、半数の24人が、インフルエンザと診断された。
21日、感染急拡大で困っていたのは、都内の薬局。
高木薬局
「20錠あったんですけど、それも今なくなって」
せき止め薬の棚は空になっていた。もともと不足していたところに拍車がかかり、入荷も未定だという。
2024年のインフルエンザの特徴は――
たむら医院 田村剛院長
「せきを伴う方が多い。ひどいせきを伴っている方もいらっしゃいます」
「せきエチケット、少し忘れかけていますが、皆さんやっていただきたい。飛散させないということも重要かと思います」
(2024年12月22日放送「真相報道バンキシャ!」より)
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