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知事失職からの出直し選挙で、斎藤元彦氏はなぜここまで支持を広げることができたのでしょうか。
兵庫県の有権者:
SNSもずっとXとか見てて自分が思ってたのと全然違う印象に途中でガラッと変わったので、なんかすごい“不思議な感じ”の知事選だなってイメージ。
斎藤氏の再選に大きな役割を果たしたとみられるのが、“SNSでの情報拡散”でした。
斎藤氏に投票した有権者に、“心が動いた瞬間”について聞きました。
斎藤氏に投票した兵庫県の有権者:
(投票は)行きました。演説見たりはしてないんですけど、ツイッター(X)に回ってきた。高校生とかが「斎藤さんのおかげで学校がきれいになりました」みたいなやつ。
多くの人が見たという、斎藤氏の街頭演説に現れ、「学校の設備が良くなった」と涙ながらにお礼をしたという女子高校生の姿を映したSNSの動画。
斎藤氏に投票した兵庫県の有権者:
(Q.投票した決定打は?)ネットですね 。ネットです。自分の生活の一部やしネットが。うのみにしてるわけではないんですけど。
さらに、斎藤氏の街頭演説に多く人が集まっているのを見て「YouTubeを検索した」という人も。
斎藤氏に投票した兵庫県の有権者:
YouTubeで「斎藤元彦」と打つとメチャメチャ出てきて。(Q.映像見て心境の変化は?)全く百八十度変わりました。“パワハラ”とか“おねだり”とか、良くないところばかり(情報が)入ってきていたので。
今回の県知事選について、法政大学大学院 現代政治分析・ 白鳥浩教授は「斎藤さんの(知事としての)資質を問うような選挙から、最終的には多く流れていく情報を信じるか、何を信じたいかという選挙に変わってきた。そうなってくると、より多くSNSを使って発信している方にとって有利になっていく。“SNS時代の劇場型選挙”というものを斎藤さんが勝ち抜いたと言ってもいいだろう」と指摘します。
斎藤氏に投票した兵庫県の有権者(10代):
(SNSの動画について)最初から最後までまとめてくれるから、知らない身からしたら分かりやすい。
SNSにより関心度が高まった一方で懸念も。
斎藤氏に投票した兵庫県の有権者(20代):
(Q.なぜ投票?)政策とか97%くらい達成しててすごいなと思って。
実際、斎藤氏が知事での実績を主張していたのは、自身の公約の98.8%を着手・達成したことでした。
SNSで拡散された情報の“真偽の判断”については、「SNSで広がったじゃないですか。それが信用できるかどうかは疑問」という声も上がりました。
都知事選に出馬した蓮舫氏は18日朝、自身のSNSに兵庫県知事選を念頭にしたとみられる投稿で「ネットde真実が広がり、それがあたかも事実となって拡散されたかのよう。なぜ再選挙になったのかが覆い隠された選挙だったのではないでしょうか」と指摘しました。
投票率は55.65%と、前回を大きく上回った兵庫県知事選。
幅広い世代に注目を集めた選挙戦は、SNSにより様変わりしようとしています。
FNNプライムオンライン
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