避雷針「落雷を100%受け止められるわけではない」野外音楽ライブで落雷被害発生し9人搬送 近くに高い木…非常に危険 栃木・真岡市
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FNNプライムオンライン2024-09-09 18:40:004957050

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栃木・真岡市で開催されていた野外音楽ライブで、落雷被害が発生しました。

なぜ、落雷から身を守る避雷針があったにもかかわらず、落雷による被害が出たのかについて見ていきます。

避雷針というものは、「高く突き出しているところに雷が落ちやすい」という習性を生かして、建物の上にとがった長い金属製の棒を立て、雷をそこに落として、鉄線、銅線、鉄骨などを伝って地面に放電させるというものです。

今回の野外音楽ライブでは、避雷針が3カ所に設置されていました。

クレーン車の先についていて、高さが約30メートル。
そこから半径約100メートルが、身を守る“保護エリア”になっていました。

この会場にあった避雷針の仕組みについて、湘南工科大学の成田知巳教授によりますと、「棒の部分が避雷針。棒と地面を電線で結び、電流を地中に逃がすようになっているのだろう」とのことです。

――今回搬送されたスタッフがいたテントのそばの木に雷が落ちたということですが、こういった避雷針があったのに、なぜ周りの木に雷が落ちてしまったのか?

主催者に確認したところ、まず雷は2回落ちたそうです。

会場の3カ所に避雷針があって、その半径100メートルの3つの場所が保護エリアになります。

1回目は、観客が避難している保護エリアの中に落ちたそうなんですが、2回目がスタッフがいたテントの際、保護エリアに入るか入らないか、ギリギリの場所にあった林に落雷があったとのことです。

成田教授に「避雷針はどのくらいの範囲を守れるんですか?」と聞いたところ、「避雷針を設置する高さによって範囲は変わってきます。高ければ広範囲を守ることになる」と、必ずしも全てをカバーできるわけではないということです。

その他に、「避雷針以外の場所に落雷した理由は何ですか?」と聞いたところ、「落雷を100%受け止められるわけではない。自然現象ゆえばらつきがあります」と話しました。

過去には都庁の避雷針に落雷せず、その真横に落雷したケースもあったということでした。

――落雷の被害を受けたのはテントにいたスタッフだったということですが、テント内は危険性が高いということですか?

結論から言うと、テント内が危険というわけではないそうです。

今回の場合は、学生ボランティアが保護エリアに避難をしようとするために、一時的にテントに集まった時に、運悪く落雷があってしまったということです。

原因は、テントの近くに木があったことです。
この木から地面を伝って、テント内に来て感電してしまった。

あくまでもテントがというわけではなく、近くに高い木があることが非常に危険であるということになってきます。

落雷時の対処法の一つとして、耳をふさぎ、姿勢を低くして、両足を閉じ、膝を地面につけない姿勢で待機することなどが大事になってくるということです。

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【転載元】避雷針「落雷を100%受け止められるわけではない」野外音楽ライブで落雷被害発生し9人搬送 近くに高い木…非常に危険 栃木・真岡市


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