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23日、取材班が向かったのは、美しい景観が外国人観光客に大人気の世界遺産、山梨県の忍野八海。
富士山と青く澄んだ池が同時に楽しめるこのスポットで、ここ数年問題となっているのが「硬貨の投げ入れ」です。

23日も2時間の取材中に5組の観光客が硬貨を投げ入れていました。

文化財保護法に抵触し、5年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金を科される可能性があるこの行為。
池のそばには「投げ入れ禁止」と書かれた看板がありますが、守らない人が後を絶ちません。

その結果、池の底には、コインが敷き詰まるようにびっしりと沈んでいます。
池の底には日本や外国の硬貨が。

硬貨のさびなどが池の中で溶け出すことで懸念されるのが、忍野八海の水質汚染です。

管理する忍野村役場は、年に数回、ボランティアのダイバーによる硬貨の回収を行っています。
しかし忍野八海は、標高が高く、作業が過酷なため、全ての硬貨を回収できず底に積もっていくといいます。

ボランティアのダイバー・坂本新さん：
（池の底に）コインが1メートル以上積もっている。泥、コイン、泥、コインっていう形でセメント状態になっているので、掘れば掘るほど出てくる！落ちているというレベルじゃない。（コインが）積んであるという状態。

この硬貨が重しとなることで、水草が激減しているといいます。

そして、2024年5月の回収を行った際には、投げ込まれる硬貨の種類に変化が生じていました。

ボランティアのダイバー・坂本新さん：
500円玉がめちゃめちゃ落ちているんですよ。おそらく円安の影響で、外国人が「500円玉でもいいか」と思って投げたと。今年（5月は）500円玉が40枚ぐらい回収できたんじゃないか。（去年10月は500円玉が）おそらく5枚なかった。

問題となっている硬貨の投げ入れ。その理由を聞くと…。

フィリピン人観光客：
コインを投げ入れました。そして願い事をした。（Q.投げ入れ禁止だが？）投げ入れてはいけないの！?知らなかった…。

中国人観光客：
池に多くのコインがあるので願い事をする場所だと思い、自分と家族のために願い事をした。

多かったのが「願い事をするため」という意見。
また、日本人観光客は「底に（コインが）落ちていたので、子供に投げさせました」と話しました。

注意喚起の看板を増やしたいものの、景観が悪化する恐れもあるため、忍野村では別の解決策を模索しているということです。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

【転載元】500円玉が40枚も…世界遺産・忍野八海の池にコイン投げ入れで「コインが1メートル以上積もっている」水質汚染の恐れ

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