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富士山で撮影された1枚の写真。
雪の積もる斜面に座り込む外国人登山客は、別の登山客から声を掛けられ、「怖くて立てない」と助けを求めた。
この時、声をかけた登山家の松本歩美さんは、「『大丈夫か?』と話しかけたら、『怖い怖い』と。このままだとこの人下りられないのかなと」と当時の様子を語る。
この写真が撮影されたのは、11日の午後4時過ぎ。
山頂から150メートルほどの場所で、背景に富士山の頂が写っている。
登山家・松本歩美さん「チェーンスパイクという低い山で使うような道具しか履いていなかった。春山をハイキングするような服装」
外国人登山客が動けなくなった場所は、急斜面。
松本さんは、このままでは滑落する危険があると判断し、登山仲間とともに下山をサポートした。
富士山を軽装で登る外国人は、後を絶たない。
2023年の夏山シーズンには、タンクトップやキャミソールに短パン姿の女性もいた。
山開きを前に現在、閉山中の富士山。
山頂に続くルートには通行止めの看板があり、万全な準備をしない中での登山を禁止している。
メキシコからの観光客「わたしたちは登ってみます。スパイクつきの靴を履いています」
重装備の外国人観光客が、登山道を進んでいった。
5合目には、登山客ではなさそうだが、薄着の人もいた。
軽装での登山について、外国人観光客は「天候が急変しやすい。経験豊富でないと無理だわ」という声の一方で、「心配ない」と話す人も。
アメリカからの観光客「大丈夫だよ。なんとかなるさ! 下山できなくなったら、ヘリコプターで救助に来てくれるかな」
なぜ、軽装で富士山に登るのか。
松本さんは、外国人ならではの理由を挙げた。
登山家・松本歩美さん「海外の人からすると、富士山は標高だけ見ればそれほど高い山じゃない。冬山の経験がないのであれば、この時期は近づかない方がいい」
FNNプライムオンライン
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