東急田園都市線で衝突・脱線なぜ起きた?専門家「回送列車は強制ブレーキでかなり手前に停止…運転士側では解除できない」
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FNNプライムオンライン2025-10-06 18:10:00470440445

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神奈川・川崎市の東急田園都市線・梶が谷駅付近で列車同士が衝突し片方が脱線した事故で、国の運輸安全委員会の調査官による調査が続いています。

衝突脱線事故の影響が続いていることについて、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんと詳しくお伝えしていきます。

青井実キャスター:
今回、けが人の方はいらっしゃらなかったですが、一歩間違えればかなりの大事故になったという話ですね。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
衝突した各駅停車の電車は、もともと梶が谷駅に停車しようとしていましたからスピードは下げていたんですが、これが例えば梶が谷駅を通過する電車ですと、もう少しスピードが出ていた可能性がありますから、被害が大きくなっていたかもしれません。

青井実キャスター:
当時の状況詳しく見ていきます。まず現場は複数の線路が交わるポイントでした。中央林間方面に向かっていた回送列車が止まっていたところ、渋谷行きの普通列車が衝突してきたということなんです。回送列車の車両がこのあと脱輪、脱線したということですけども、なぜ事故が起きてしまったと思われますか。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
この回送列車は、もともとこの線路というのは行き止まりになっている、いわゆる留置線。一時的に車両を止めておく線路なので、そこに向かってゆっくり走っていたんですが、行き止まりに衝突しないように当然スピードを保安装置がチェックしていて、残りの距離とスピードを測って、そのスピードが上回っていると自動的にブレーキが強制的にかかる。

青井実キャスター:
オーバーラン防止のシステムが作動したことになるわけですか。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
そうなんです。それで、強制的にかかるブレーキがかかってしまって、そのブレーキというのは非常に強い、最も強いブレーキをかけますから、どんな時でも止まれるように。ということで本来、停止する位置決められてますが、それよりかなり前に止まってしまった。ですから、ちゃんと規定の位置に入っていれば当然、回送列車全体がこの留置線の中に入って、他の列車に衝突するような場所にはいない。

青井実キャスター:
普段から行っている作業なんですね。回送列車をこちらに移すということはあると。

宮司愛海キャスター:
ただ、気になるのは、この回送列車を運転していた方が見習いの運転士の方だったということですが、ここが事故の原因と関係をしているということはありますか?

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
例えば、運転操作でスピードを超過してブレーキがかかってしまったという面では、未熟な面はあると思うんですが、ただ、東急も発表していますけど、運転士に指導役の運転士もちゃんとついていた。それで、当然こういうような状況になった時、これはもう普通の運転士でも起こることがあるので、その時に指示を出す、全体の運転をコントロールする指令所に連絡をして、そこで自動的にブレーキがかかってしまったら運転士側では解除できないので、解除してもらうために連絡して、しかるべき処置をして解除してもらって動き出そうとしたら衝突したというような話ですね。

SPキャスター・岩田明子氏:
最近全国であちこちで列車の事故を聞くんですけれども、ヒューマンエラーの側面が大きいのか、システム障害の面が大きいのか、働き方の面が大きいのか、どうでしょうか。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
やはりいくつか複合的にいろいろあって、ケースケースで、人手が足りない、特に保守のところで起きるトラブルというのは明らかに人手が足りないというのもありますし、ここの場合は例えば、こういう安全装置を解除することは、この列車は安全なところにいるということで周りの列車も当然動いてしまうんですけど、システムとして指令所員とか指令の方とか運転士の方が一番注意するのは追突されないことなんですけど、これは追突ではないので、もしかしたらそこを見落としていた可能性もあるのかなと。

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【転載元】東急田園都市線で衝突・脱線なぜ起きた?専門家「回送列車は強制ブレーキでかなり手前に停止…運転士側では解除できない」


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