■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
モータースポーツに携わるアスリートなら一度は夢見る世界最高峰の舞台、それがF1。
その世界最高峰の夢へ、ここ日本のレースからステップアップを狙う若きドライバーがいる。
今シーズン、スーパーフォーミュラにTEAM MUGENから参戦している岩佐歩夢(いわさあゆむ)、22歳。シーズン開始前の記者会見、岩佐は報道陣の前でこう挨拶した。
「昨年まで海外で培った経験を活かして、来年以降のF1レギュラーシートに向けて、1年目から開幕戦優勝、そしてチャンピオンを狙っていきますので、皆さん注目して応援よろしくお願いします」
十代の頃から国内でその才能を認められ、19歳で活動拠点をヨーロッパに移すと、2020年フランスF4選手権チャンピオン。2021年F3選手権シリーズ12位、2022年F2選手権シリーズ5位、そして昨年は同じF2でシリーズ4位と、順調にステップアップを果たしてきた逸材だ。
ホンダのバックアップに加えて、F1に参戦しているレッドブルの若手育成プログラム「レッドブル・ジュニア・チーム」の一員にも選出され、将来のF1ドライバー候補として期待されている。
「まず目の前で言うと、F1のレギュラーシート獲得に関しては、今着々とひとつずつ近づいて来られていると思いますし、このスーパーフォーミュラ参戦もF2からのステップアップとしての参戦なので、今シーズンの結果次第では、来年のF1レギュラーシート獲得が見えてくると思います」
明確な目標を持ってスーパーフォーミュラに挑む岩佐。3月10日、鈴鹿サーキットで行われた開幕戦のレース中でも、その意識の高さが垣間見えた。
チーム無線:
So Ayumu、How is the pace?
岩佐無線:
I’m in the traffic、I cannot overtake here.
レース中の日本人クルーとの無線は英語。岩佐にとって全てはF1へと繋がっているのだ。
現在、そのF1に参戦している日本人は、RBフォーミュラワン・チームの角田裕毅(つのだゆうき)ただ1人。
わずか20席しかないF1のシートは世界のトップドライバーたちによって常に満席状態。才能ある若手には、なかなかチャンスが巡ってこないのも事実。
重要なのは、そのチャンスが巡ってきた時に実力を証明できているかだ。
ヨーロッパでF2までステップアップしてきた岩佐が自らの力を証明し続けるために、今シーズン選んだ舞台。それが日本のスーパーフォーミュラなのだ。
「スーパーフォーミュラはF2からF1へのひとつのステップアップカテゴリーとして認識していて、それはもうマシンだけではないと思います。やはりチームとのコミュニケーションの進め方や、いろいろな走る以外の面で、やはりF1に近いっていうのもあるので、全ての面に関してすごくいい場所になっていると思います。しっかりと全力で向き合ってチャレンジしてシーズンチャンピオンを狙いたいと思います」
その開幕戦。目指していた「デビュー戦勝利」とはならなかったものの、岩佐はスーパーフォーミュラ新規加入選手の中では最上位の9位入賞を果たした。
日本のスーパーフォーミュラからF1へ。
その力を証明する戦いは、まだ始まったばかりだ。
そんな岩佐に早速チャンスの場がやってきた。
4月5日から鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリ。
初日金曜日午前のフリー走行(FP1)で、岩佐がRBフォーミュラワン・チームのドライバーとして出走することが3月26日に発表されたのだ。
「F1の公式セッションに参加できることを大変嬉しく思います。自身の『夢』の実現に向かって、母国である日本でその一歩を踏み出せることにワクワクしています。公式セッションでは、自分に課されたミッションを着実にこなしつつ、より多くのことを学んでまいります」
春の鈴鹿で初開催される今年のF1日本グランプリ。角田裕毅と岩佐歩夢の2人の日本人ドライバーが、同じチーム、同じF1マシンでサーキットを走るという夢のような瞬間が訪れる。
“F1に最も近い日本人”、岩佐が掴んだ『夢』への第一歩。
2024年のモータースポーツは、春からクライマックスを迎える。
(映像提供:JRP)
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■