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元タレント・中居正広氏をめぐる一連の報道を受け、フジテレビの2回目の会見が27日午後4時に始まりました。
元東京地検特捜部検事で企業の危機管理に詳しい中村信雄弁護士とともに見ていきます。
青井実キャスター:
ここまでの会見を見て、中村さんどのように感じましたか?
中村信雄弁護士:
まず、すごく丁重な被害女性やいろんなステークホルダーに対するおわびがあった。これはもちろん評価できると思いますし、フジテレビの会長さん、社長さんが辞任することについてはある意味、当然だしそれは評価できると思っております。
ただ、そこで言えるのは本当にこのお二人が責任を取っただけでいいのかと。そこが今後、焦点になってくるんじゃないかなと。これで2人がお辞めになったから、それでもう幕引きというのはないんじゃないかなという気がします。
それから、女性が「誰にも知られずに仕事に復帰したい」という気持ち、これを尊重したと。これはもちろん評価できるし当たり前だし、私でもそうしたと思います。ただし、そのことと、中居氏を起用し続けることが、必ずしもリンクしていないんじゃないのかと。
つまり、話にも出てましたが松本氏の問題がすごく表面化した段階で番組を打ち切ることもできたかもしれませんし、その点についての女性の気持ち、中居さんを使い続けることはどうなんだというのは本当に確認して、その意思に沿ってやっていたのか、そこが問題なんじゃないかと私は思います。
青井実キャスター:
気持ちと判断の結果、その辺りも第三者委員会の調査に委ねるという話でしたがそして、経緯について話がありました。この辺りも振り返っていきましょう。
宮司愛海キャスター:
2023年6月にトラブルが起きたあとの対応についてです。先ほどの冒頭発言の中でトラブルが起きたあとの対応について、女性の意思を尊重し極めて秘匿性の高い事案として情報管理を行いました。幹部社員、役員など社内では数名のみが知る状況で、社長への報告は2023年8月でした、といった説明がありました。
青井実キャスター:
以前の会見ですぐに聞いたと港社長は言っていましたけど、8月に社長への方向があったと。
宮司愛海キャスター:
トラブルがあったの2023年の6月、そして社長への報告は22023年の8月であったと明かされました。そして、そのあとの言葉ですが、本件は人権侵害が行われた可能性がありながら改めてですが女性の意思を尊重し、極めて秘匿性の高い事案として情報管理を行いましたと。
社長への報告は2023年8月としたうえで、本件は人権侵害が行われた可能性がありながら事案が一部社員で認識されたあと適切に社内共有されず、中居氏に関しても正式に調査が行われませんでしたと。
社内調査をする可能性、社内で共有する可能性はその当時あったと思われますか?
中村信雄弁護士:
コンプライアンスを担当している部門があれば、そこには共有すべきですがそこは、ちゃんとされていなかったんじゃないかなという疑惑がありますし、そのあたりも第三者委員会の調査の対象かもしれませんが、適切な情報管理ではなかった気がします。
宮司愛海キャスター:
その判断に誤りがあった可能性があると。一方で、2023年7月に中居氏から弊社社員に連絡があり、中居氏が女性とは異なる認識を持っているということを把握しました、という言葉もありました。
また、2024年7月に社員らと面談した際に、さまざまな話題がある中で社員に対して嫌悪感を女性が示したことがありましたという説明もありました。ただしかしながら、面談した社員らは社員と中居氏が女性の関係に対して何か問題のあるような関わりがあったとは認識しませんでした。よって、その社員Aに対する事実関係は行いませんでした、という言葉がありました。
青井実キャスター:
この辺り時系列と経緯も含めて本当に分からないこともありますし、進め方がどうなっていくかが第三者委員会含めて調査がいくわけですが、ポイントはどの辺りになりますか。
中村信雄弁護士:
今の中でいえば中居氏の言い分と対象となっている、女性の言い分、これが違っているというのは大きなポイントですが、前にも言いましたがいわゆる守秘義務が関わっているのもあって、その辺りがどこまで解明されるかが1つ、焦点興味のあるとこかなと思いますし、女性の病状等を聞く限りある程度、女性の話は信ぴょう性が高いんじゃないかなと一般的には思います。
青井実キャスター:
一部週刊誌報道につきましても言及がありました。
宮司愛海キャスター:
1月の一部報道では社員Aが2021年冬に中居氏や芸能関係者弊社社員、当該女性らと都内のホテルで懇親会を行ったとされています。これについては参加した社員Aや別の社員からの聞き取りの結果、懇親会があったことは確認しております。ただし、記事にあるような目的であったとの証言は得ておりませんと説明をしています。
青井実キャスター:
この辺りも聞き取りが行われていた、ただその問題が違うんじゃないかという話になっているわけですね。その辺りも含めて調査が必要になると。
中村信雄弁護士:
もうちょっと深めて企業風土といいますか、そういうのが本来問題なのに問題と認識されてないだけなんじゃないのと。そういうことも含めて、しっかり調査してほしいなと思います。
FNNプライムオンライン
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