【能登半島地震】寒ブリ漁の拠点…回復にはほど遠く 最盛期の漁業も大きな打撃
【動画の長さ : 02:12】
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日テレNEWS2024-01-18 12:12:5411207

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能登半島地震の発生から18日目。地元の水産業にも深刻な影響が出ています。また、18日は各地で雨となっていて、土砂災害への警戒が強まっています。石川県能登町から菅野直道記者が中継。

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https://news.ntv.co.jp/category/society/33f4ebf310b1413db053d48cc8737dfc

能登町にある宇出津港がみえる高台にきています。18日は朝から雨が降っていて、1時間ほど前から降り方がやや強まってきました。被災地では土砂災害などの警戒が続いています。

石川県では、地震の被害が大きかった能登地方や加賀地方で、多いところで1時間に15ミリのやや強い雨が予想されていて、気象台は、地震で地盤が緩んでいるため少しの雨でも土砂災害の危険が高まっていると注意を呼びかけています。

能登半島地震では18日までに災害関連死を含む232人の死亡が確認され、安否不明者も22人にのぼっています。

一方、今が最盛期の漁業も大きな打撃を受けています。

寒ブリ漁の拠点である能登町の宇出津港は、地震で地面が隆起。津波の被害も受けて競り場が使えず、現在も断水が続いているため、魚の鮮度を保つ氷が作れません。

震災後10日以上たって、ようやく、片道3時間ほどかけて金沢からトラックで氷を運び、水揚げしたブリの一部が出荷できるようになりましたが、回復にはほど遠い状況です。

石川県漁業協同組合・能都支部 影和義さん「港が全体的に陥没して、物を運ぶにもフォークリフトが通れない。水もあがらない、氷が作れない状況」

この冬、寒ブリは豊漁で、本来であれば多くのブリを出荷できるはずが、地震で営業できていない鮮魚店も多く、復興の見通しは立っていません。

取材した漁業関係者によりますと、再建の見通しは立たないものの、地元出身の漁師が多いため、今後もこの場所で寒ブリ漁を続けていきたいと話していました。

震災から2週間以上が経過しましたが、生活を支える1次産業の立て直しにも多くの課題が残っています。
(2024年1月18日放送「ストレイトニュース」より)

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