【国際女性デー】活動にジェンダー視点を…自衛隊で「WPS」の取り組み
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日テレNEWS2025-03-09 21:43:422310017

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8日は「国際女性デー」。自衛隊でも女性に関するある取り組みが始まっています。

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https://news.ntv.co.jp/category/politics/7978a9461b5c42d1853f8dac1ab3944d

能登半島地震の被災者に物資を届け、ニーズを把握するために歩みを進める隊員たち。女性自衛官が全体の1割に満たない自衛隊ですが、この中に、女性隊員がいるのは偶然ではありません。

当時部隊を指揮した兼子航2等陸佐
「女性のニーズに、考えに寄り添った災害派遣ができるように、女性自衛官を災害派遣部隊に取り入れてやっていこうと」

判断の背景にあるのは、WPSという聞き慣れない言葉。女性(Woman)、平和(Peace)、安全保障(Security)の頭文字を並べた言葉です。紛争や災害のときにより弱い立場に置かれる女性が、紛争解決などに主体的に参加することで、国際社会の平和につながるという考え方です。

2000年の国連安保理で初めて決議され、防衛省でも2023年、推進本部を設置しました。陸上自衛隊は去年8月、いち早く推進準備室を立ち上げました。

陸自WPS推進準備室長 與藤みゆき1等陸佐
「ジェンダー視点を取り入れることによって、より一層被災者の方々のニーズに寄り添った丁寧な災害派遣活動ができる」

さらに、考え方はPKO(=国連平和維持活動)など自衛隊の海外での活動でも生かされるといいます。

陸自WPS推進準備室長 與藤みゆき1等陸佐
「長年の慣習等をきちんと考慮した活動をすることで、より現地の住民の方々から信頼を得られる。そうすると、我々部隊の安全の確保ができる」

一方で、すべての隊員に意識を根付かせることが課題です。この日、陸上自衛隊の中核を担う幹部らを集めました。

陸自WPS推進準備室長 與藤みゆき1等陸佐
「特定の隊員だけが取り組めばいいというものではありません。ジェンダー視点は、作戦の成否に直結すると考えられています」

幹部に意義を伝えます。

陸自WPS推進準備室長 與藤みゆき1等陸佐
「やはり指揮官の意識というものが非常に大事だと考えていますので、重要性等を普及しているところです」

模索の道は続きます。
(2025年3月9日放送)

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