【ウクライナ侵攻】毎日降る砲弾、銃撃戦も...「死と隣り合わせ」の7か月
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日テレNEWS2023-06-09 11:18:392120029

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ウクライナの首都キーウで、日本人義勇兵の男性に取材しました。戦闘経験はなく、訓練が不十分なまま国境近くの前線に投入されました。ゼレンスキー大統領が大規模な反転攻勢を示唆する中、6月下旬にもまた前線に赴く予定です。男性は何を思うのでしょうか。

■大統領が「洪水」被害の町を視察
ダムの決壊による大規模な洪水に襲われた、ウクライナ南部のヘルソン州。日本時間の8日、ゼレンスキー大統領が浸水した町を訪れました。緊急対応などに関する会議にも出席し、住民への支援を改めて強調しました。

巨大ダムの決壊から2日。ウクライナ、ロシア両当局によると、合わせて6000人以上が避難を余儀なくされています。

■「守りたい」と思い…義勇兵に
こうした中、首都キーウで日本人義勇兵の男性(26)に話を聞きました。

男性は「テレビでニュースを見ていて、女性や子どもが被害に遭っているのを見て、守りたいと思って義勇兵になることを決意しました」と言います。

――もともと日本では何をされていたんですか?

「建築関係です」

――全く戦闘経験はない?

「はい、全くないです」

■渡航後、領土防衛隊の外国人部隊へ
去年5月、義勇兵になるため単身ウクライナへと渡った男性。それから間もなく、領土防衛隊の外国人部隊に入隊しましたが、「その当時、自分たちの部隊の人数が足りなかったのでトレーニングは少なかったですね。割と急に前線に配属されたので」と振り返ります。

十分な訓練や装備もないまま、ロシアとの国境に近い東部の激戦地へ。塹壕戦に参加し、約7か月の間、死と隣り合わせの毎日を過ごしたといいます。

「時には銃撃戦にもなりますし、砲弾も毎日降ってくるような状況ですね。仲間もどんどん死んでいくのも見ていますし。実感がわかないうちに他の誰かがまた死んでいって、それの繰り返しになるので、悲しいですけど、どうすることもできないんですよね」

■20代の日本人義勇兵が戦闘で犠牲に
ゼレンスキー大統領は4月、「親愛なる兵士の皆さん、重要な戦闘が間もなく始まる」と演説。大規模な反転攻勢を示唆しました。

ロシアとの戦いが新たな局面を迎えつつある中、男性は 6 月下旬にも、再び前線へ送られる予定だといます。

――家族にはどういう説明をされたのでしょうか?

「言ってないですね。心配されるのが個人的には嫌なので。誰にも言ってないです」

男性が知る限り、現在も10人ほどいるという日本人義勇兵。去年11月には20代の義勇兵が戦闘で命を落としました。男性は「自分も死に対する危機感はすごく強まりましたね」と言います。

日本政府はウクライナ全土に退避勧告を出していて、渡航の自粛を要請しています。
(2023年6月8日放送「news zero」より)

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【転載元】【ウクライナ侵攻】毎日降る砲弾、銃撃戦も…「死と隣り合わせ」の7か月


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