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物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」の対策として、再配達を減らすための実証実験が検討されています。想定されるのは、ネット通販で「置き配」を選ぶとポイントが付与される仕組み。置き配用のバッグを使うと、盗難の不安も軽減できます。
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https://news.ntv.co.jp/category/politics/44c33e4110594fe6a3b628e28601bde0
■手のひらサイズの袋の使い道は?
小野高弘・日本テレビ解説委員
「手のひらサイズで折り畳みのものがあります。これは何だと思いますか?」
有働由美子キャスター
「エコバッグにしか見えません」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「レインコート」
小野委員
「お2人とも違いますが、いいところを突いています。広げてみると結構大きく、段ボール箱も入るサイズになります」
「これは荷物の置き配用のバッグです。家の玄関の前にぶら下げておくと、配送業者が荷物を入れておいてくれるというものです。落合さんはレインコートと言いましたが、それと同じで雨にも強く、荷物が濡れません」
■「2024年問題」対策で…置き配促進
有働キャスター
「置き配は、再配達を減らす鍵の1つと言われていますね」
小野委員
「国土交通省のアンケートでは、41.2%の人が置き配を使ったことがあると答えていますが、もっと促進しようという動きが出ています。3日明らかになったのが、置き配へのポイント付与です」
「政府の頭にあるのは『2024年問題』です。(トラックドライバーの残業時間の規制強化で)物流業界の人手不足が心配されています。緊急対策の柱として、配送時に置き配を選ぶとポイントが付与される実証実験を検討しています」
「想定される仕組みは、例えばアマゾンや楽天といったネット通販で商品を購入する時に置き配を選ぶと、通販事業者から『置き配ポイント』が付与されるというものです。このような仕組みを導入すると政府がかかる費用を支援する、ということを検討しています」
■メリットへの期待と盗難への不安
小野委員
「3日に東京・有楽町で聞くと、ポイントが付くなら置き配にしようという人がいた一方で、不安な声も上がりました」
置き配をあまり利用しない大学生
「メリットがあるなら、置き配を選ぶかな」
ほとんど利用しない会社員
「楽天ポイントを使っています。(連携して貯めることができたら)額によっては(うれしい)」
あまり利用しない主婦
「置きっぱなしにするのが少し怖い」
よく利用する大学生
「盗まれるとか傷つけられるとかは、ちょっと怖いなと」
■置き配バッグなら…盗難の不安も軽減
小野委員
「国交省の調査(複数回答可)でも3割近い29.8%の人が『盗難されないか心配』としています。(今回紹介した)置き配用の袋は、鍵が付いていて開けられません。ワイヤーもあり、玄関に掛けておけます。そのため荷物が盗まれる心配も少ないといいます」
全国約20の自治体で(この置き配用の袋の)実証実験が行われていて、長野・諏訪市では再配達を80%以上削減できたといいます。
有働キャスター
「便利ですよね。ただ、置き配にポイントを付与することで本当に再配達を減らせるのでしょうか?」
小野委員
「政府関係者からは『そもそも再配達が無料というのがいびつな状態で、本当は再配達の分は配送料に乗せるべきだ』との指摘も上がります。ポイントを導入することで再配達が減り、みんなが助かるという仕組みになると見込んでいるそうです」
(2023年10月3日放送「news zero」より)
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